星のこだま

天体撮影を中心につぶやきます。

M63 ひまわり銀河 - セレストロンC5での撮影 -

3月12日の夜は、翌日が休みだったので少し遠出しました。房総半島のいすみ市です。SCW天気予報から一晩中、晴れそうなのはこの地方でした。
久しぶりにセレストロンC5での撮影を行いました。対象は、M63(ひまわり銀河)です。改めてコマコレクターによる周辺像改善の評価もできました。

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3/12-13撮影 りょうけん座 M63 ひまわり銀河
Celestron C5 + Vixenコマコレクター3 + kenkoクローズアップレンズNo.3 → 1000mm F8相当
ZWO ASI1600MM Pro -10℃  LPS-P2フィルターあり
L 180sec × 30コマ RGB(bin2) 180sec × 各々6 ,4 ,4コマ Gain255 総露光時間132分
Vixen SXP赤道儀 + M-GENガイド+コーワLM100JCにてオートガイド
ステライメージ7にて画像処理

普段の撮影地と違って空は暗く、カブリはほとんど認めませんでした。今回はLive Stackではなく、通常の露光とLRGB合成を行うことができました。ただ、RGB撮像を開始した0時過ぎあたりから薄雲が通過し始めたのと、急激な温度変化から補正板が若干結露してしまいました。かなりの枚数を撮影した中からなんとか使えそうな画像をピックアップして画像処理しました。周辺減光やカラーバンスは、補正しきれませんでした。それでもどうにか、ひまわり銀河の姿をとらえることができました。

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こちらは、LRGB各画像ごとにフラットエイドで補正して合成したものです。薄雲や結露の影響が大幅に軽威されます。周辺減光も補正されて、やはりきれいになります。

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周辺像・中心像の拡大切り出し画像です。コンポジット、カラー合成によるずれをトリミングした後のものです。昨年試みたコマコレクターと撮像センサー間の距離調整をした方法によるものです。完全ではないですが、やはり周辺像は、当初と比べるとかなり改善していると感じます。中心像は、シャープでなかなか良いと思います。

f:id:star-echo:20190316173903j:plainピント合わせ時に試写した月です。L画像のワンショットで、1/250sec露光、中心部を正方形にトリミングしたものです。シーイングもなかなか良かったと思います。

以上、久しぶりのプチ遠征でした。初めての土地で、撮影場所の選定に手間取りましたが、なかなか素晴らしい星空で撮影することができました。春先の条件としてはかなり良かったと思いますが、やはり補正板の結露対策や周辺減光補正などシュミカセはなかなか難しいと感じました。