星のこだま

天体撮影を中心につぶやきます。

春の系外銀河 - Live Stack撮影 -

金曜日の夜は、どうにか晴れたので天体撮影に行きました。
時折、薄雲が通り過ぎる空だったので中断を繰り返しながらでしたが、どうにか代表的な春の系外銀河を撮影できました。

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2019/3/1撮影 おおぐま座 M81(渦巻き銀河)とM82(スターバースト銀河
KOWA PROMINAR 500mm F5.6 FL + TX07T → 350mm F3.9
ZWO ASI178MC-Cool -20℃  LPS-P2フィルターあり
SharpCapにて60sec 70コマ Live stack Gain255 総露光時間70分
Vixen SXP赤道儀 + M-GENガイド+コーワLM100JCにてオートガイド

まず初めに21時ごろからM81 & M82を撮影しました。この時間帯が一番空の状態が良かったようで、FWHMもオートガイドも安定していました。星像や背景にも表れています。

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2019/3/1-2撮影 おおぐま座 M51(子持ち銀河)
KOWA PROMINAR 500mm F5.6 FL + TX07T → 350mm F3.9
ZWO ASI178MC-Cool -20℃  LPS-P2フィルターあり
SharpCapにて60sec 80コマ Live stack Gain255 総露光時間80分
Vixen SXP赤道儀 + M-GENガイド+コーワLM100JCにてオートガイド

次にM51を撮影しました。薄雲が通り過ぎるのを監視しながら、時々中断しての撮影でした。一見すると晴れているようでも薄雲や霞があったようで、次第にFWHMやオートガイドが不安定になってきました。最初のM81 & M82に比べると全体的に解像感の低下や星像の肥大がみられます。

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2019/3/2撮影 おおぐま座 M101(回転花火銀河)
KOWA PROMINAR 500mm F5.6 FL + TX07T → 350mm F3.9
ZWO ASI178MC-Cool -20℃  LPS-P2フィルターあり
SharpCapにて60sec 45コマ Live stack Gain255 総露光時間45分
Vixen SXP赤道儀 + M-GENガイド+コーワLM100JCにてオートガイド

最後にM101です。かなり解像度が落ちてきてしまっています。空の状態の悪化に加えて、バッテリー残量の低下により赤道儀の動作が不安定になってしまいました。60分ほど露光したところで赤道儀の電源が落ちてしまいましたが、それまで気づきませんでした。これまで、このようなことはなかったので、油断していました。45分以降の画像は、乱れているので残念ながらここまでの画像を処理してどうにかみられる画像にしました。改めてリベンジしたいところです。

何とか、かけあしで3つの対象を撮影しました。雲の通過での中断もあり、2時半ごろまでかかってしまいました。低気温でのバッテリー管理など、改めて気を付けなくてはならないと感じました。赤道儀CMOSカメラより、PCの方が電源を食うようです。今の時期は、天気やシーイングにはなかなか恵まれませんが、次はしし座やおとめ座の銀河も狙ってみたいところです。